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穏やかな秋晴れの昨日の午後、隣村の集落にキノコ撮影にでかけた。村道で一軒の廃屋の前を通ったときに柱にか刻まれた文字が目にとまった。近づいてみると、文字の一部は消えてはいるが他は読める。どうやら、離村した家主が書いたものらしい。「満9ケ年経過。里帰り14回目。平成12年9月14日、夕方着。 家主 ○○○平治 69才○ヶ月」とある。おそらく都会に住む子どものもとに引っ越した者であろう。たった30字ほどの文字であるが、私はしばらく文字から目を離すことはできなかった。その数百倍の文字でも表現できないほどの家主の気持ちが、ひしひとと伝わって来るように感じたからだ。故郷の生家を60才で離れたにはそれ相当の理由があってのことであろう。やむなく都会で暮らしてみれば、雪こそ降らないが、草花を植える庭もなく、話相手にも恵まれない寂しい生活ではなかったであろうか。望郷の念は募るばかりで毎年二回ほどの帰郷を一日千秋の思いで待っていたのかも知れない。そして十年が過ぎようとするこの日の帰郷が最後かもしれないという思いがこの文字を刻ませたのかも・・・・。柱の根本の草むらでコオロギの鳴き声がしきりとする。かつては50軒もあったが今では数軒に激減した集落は秋の日差しの中で静まりかえっている。ふと我に返った私は、「まてよ、これは自分の思い過ごしであろう。この家主は今も壮健で過ごしていることだろう。そのうちこの集落の人に会って尋ねてみよう。」と心に決めてその場を立ち去った。20061012.jpg

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【2006/10/12 15:16】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(1)
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コメント
此度の新潟中越沖地震では、柏崎の被災映像が一日中流れており、心が痛みます。石黒の方も心配ですが如何でしょうか?どうかくれぐれもお気をつけください。

コメント
刻まれた一文字一文字の胸の内はYOKOTE様が記してくださいました。同じ想いの方々がきっと他にも居られたのではないでしょうか。「バアさんが、どうしても声が聞きたいと言うもんだから・・・」と言う電話をもらった事がありました、「声を聞いたからもう何時死んでもいい・・・・・・・・・と」。帰りたくても帰れない人がどこかで故郷につながりたいと思ったのかも知れません。私が出来るだけブログの投稿を遠慮しょうと思いながらもつい、生まれ育った所とどこかでつながっていたいと想うように・・・・・・・・・・。上手な文章は掛けませんがよろしくお願いいたします。
【2007/07/17 17:57】 URL | のふぐり #-[ 編集]
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幼稚と言われてもいい、とにもかくにも、自分の言葉で考えて表現してみよう。人間について、自然について、人生について、毎日一回、素朴な哲学者になって、考えてみよう!

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