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昨日の新潟日報のトップ記事「過疎2600集落消滅の恐れ」を読んだ。国土省の調査によるものだが、過去7年間に消滅した集落は191集落に及び、今後7年後の消滅予測は今回を上回ると予想だという。我が故郷などは次回の調査まで果たして持ちこたえることができるであろうか。故郷が集落として消滅する寂しさ、悲しさは当事者とならないと分からないものであろう。
この機会に過疎と過疎対策の沿革について調べてみることにした。
過疎の始まりは昭和30年頃からの高度成長にともなう若者の都市部への流出にあった。これに対して国は昭和45年に10年の時限立法による対策を講じた。これが「過疎地域対策緊急措置法」であり、このときに高柳町は全国過疎地域振興指定地となった。これを受けて町は過疎地域振興計画の一環として「集落移転計画」を策定した。これは町内の極小集落〔20戸以下〕に離村を促すものであった。このとき我が故郷の集落の一つもその対象となった。その集落の住民T氏は当時を振り返り概略つぎのように話してくれた。
集団移転計画は高柳町で4集落が該当となったが、役場の方からの説明はつぎのようなものであった。このままであると過疎が更に進み自治体としての集落は成り立たなくなるので町の中心にアパート式の住宅を用意するので2年以内に全戸が移転してほしい。どうしても、故郷の集落で農業をしたい人はバスで夏場は通って耕作してもよいという一方的なものであった。しかし、住民にとっては事は、それほど単純な事ではない。先祖代々継承してきた田畑と家を捨て生まれ育った故郷を離れることは人生の重大事である。何度も村の代表が町当局に村人の住民の気持ちを伝えに役場に通ったが埒はあかなかった。町ではあくまでも一村の全員の離村を要求してきたという。次第に村人にも社会の流れには逆らいきれないという諦めの気持ちがつのって、櫛の歯が欠けるように一軒また一軒と関東方面で働く子どものもとや柏崎市に移住する家が出始めた。そのころの気持ちをT氏は「村での話題はもっぱら離村の話しで、まったくやりきれない気持ちであった。農作業の意欲も低下し何とも言い難い腹立たしくつらい時期であった」と述懐する。結局は集落の半分の家が離村し残った戸数は9軒となった。そして集落は存続し今日にいたっている。それに比べ他の3集落は全戸が離村し廃村となったが、町が用意したアパートに入った人はそのごく一部に留まり、ほとんどは柏崎市や関東方面に転居した。「過疎地域振興計画」で町は昭和45~54年に国県負担率75%の事業費35億円余を得て交通体系や教育文化施設の整備などの過疎対策事業を行ったにもかかわらず、結果的には数十戸、百数十にのぼる人々を町から追い出す結果となってしまったのであった。
昭和50年代にはいると人口の減少率自体は下げ止まったが人口が著しく減少したため地域社会や生産機能の低下が問題となった。そこで昭和55年に「過疎地域振興特別措置法」が制定された。
平成2年には「過疎地域活性化特別措置法」が制定され、地域の人口の高齢化にともなう地域の活力の低下対策として住民福祉の向上、雇用の増大を図り地域格差の是正を目指した。
さらに、平成12年から10年計画で、先の課題にくわえ、豊かな自然環境に恵まれた21世紀にふさわしい生活空間としての地域社会の構築をめざした「過疎地域自立促進特別措置法」を制定して今日に至っている。その間、米の生産調整〔減反〕の導入により、地方の水田は全国津々浦々で急速に原野に還っていった。
現在、我が故郷では高齢化は極限まで進んで、かつて280もあった戸数は50戸を割り、平均年齢も70歳に迫っている。近頃、国はこういう集落を「限界集落」と呼ぶことにしたそうな。
ところで、豊かな自然環境に恵まれた生活空間という視点からみたら我が故郷はどうかといえば、田畑は荒れ里山と人里との境も定かでなくなり、原野が集落内まで入りこんでいる。現在かろうじて耕作されている棚田も後数年で大半は放棄田となるのではないかと危惧される。そして、保水力を失った山は洪水を引き起こし、都市部への影響も免れないことになるであろう。我が故郷のような限界集落は全国に7873もあるといわれる。
さて、現在の政府の国家ビジョンである「美しい国」とはどのような国であろうか。また「愛国心」とはどのような心であろうか。「国を愛す」「国を守る」とは、具体的にどのようなことなのであろうか。
今こそ、我々国民一人一人が自らの課題として考えてみる時ではなかろうか。
下写真は現在の集落の景観2007.2.20撮影

20070220a.jpg

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【2007/02/21 18:07】 | 未分類 | トラックバック(0) | コメント(0)
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